どうしてこうなった金カム187話感想。
※ネタバレ、うろ覚え、絵は私のイメージ絵です。
どうもこんばんは。頭の中で映画「さよなら銀河鉄道999」のテーマ曲が鳴りやまないカシスです。さよおなら~♪っていう…ほとんど英語歌詞の。
…今週のゴールデンカムイはなかなかの重い内容でした。
読んだ後、ああ、これは尾形ファンにとっては酷な重い内容だな、皆さんの心は大丈夫かな…と思いました。
今回、重い内容なので感想文を書くのはためらいました。
でも、今まで書いてきたので書きますね。
前回はキロ対谷垣(キロちゃん刺さったまま)で終わりましたが、今回は尾形とアシリパの対話がメインです。
表紙がホパラタしてる杉元っさんなのでお笑い要素ある内容かなって思いました、ええ、間違っては無い…かな。
尾形はアシリパの手を引っ張り、相変わらず説得に苦戦していた。
教えてくれ。アシリパ。暗号解読方法を…早く。
言わないアシリパ。
もう大喜利やん。って思っちゃった☆
キロランケがどこかに指示したとか、あれもこれも咄嗟に思いつくネタを放り込むも不発に終わる尾形。じゃあ、次はもう最後の砦、杉元の最後の話。
撃ち抜かれた後、まだ息があった杉元に近寄り話を聞いたと。親友の未亡人の話。
アシリパは言う、そんなこと、一度も話さなかったじゃないか!すでに死んでいたって…
デスヨネー でも尾形は続ける…
「アイツが最後に話したのは故郷にいる親友の未亡人の事だったからだ。こんな話、アシリパは聞きたかったか?」
最初に尾形と杉元が出会った時、杉元は惚れた女のために金塊が欲しいと話していた。
みんなで一緒に旅してまっずい鶴鍋食べてた時、アシリパの問いに杉元は戦争で死んだ親友の嫁さんをアメリカに連れてって目の治療を受けさせてやりたいんだ、と話した。尾形はすかさず、(あの時言った)惚れた女はその未亡人の事かと聞く。そしてホパラタするアシリパ。あ、表紙の杉元っさんと同じですね。
…ちょっとうろたえるアシリパ。こういう乙女心を見抜いて利用する尾形ちゃん…そういうとこやぞ!杉元を気に入ってるアシリパの心、キロちゃんも気づいてたけど気を使って突っ込まなかったのに。
尾形は人の会話や行動、周囲の状況をよく観察しています。警戒している、ともいえますが。
アシリパはさらに追及する…師匠の手は緩まない…!笑
その人の名前は聞けたのか?
ー…ああ、たしか…「トメ」に…俺にはそう聞こえたが…(ムニャムニャ
ほかには?何を言っていた?
ー故郷へ帰りたい…杉元はそう言っていた…!!だからアイツのためにも…(もうこれでいいだろ状況証拠は十分だろアシリパ!察してくれ)←心の声
他には?全部教えてくれ…最後に何か食べたいとか…言ってなかったか?(アシリパと一緒に食べた脳みそとかリスとか…好物とか)
ーあ?ああ…言ってたぜ…アイツは…
「あんこう鍋が食べたい」
アシリパ師匠は気づいた。”あんこう鍋?”そんなものこの旅で一度も口にしていないし話してもいない。
言った後、気づいただろう尾形。
俺は…何を口走った…
”そいつは杉元じゃない”
尾形、お前「誰」の話をしているんだ?私の知ってる杉元なら”干し柿”と答えたはずだ!
この一問一答の時、なぜか杉元と尾形の姿が描かれてました。なぜでしょう。
見ているこちら側(読者目線)は、わわわ…何言ってるんだ尾形…見てるこっちが恥ずかしいぞっていう羞恥の心が出ます…
杉元に何を言わせてるんだ、それはお前の心情じゃないのか。
誰の話をしているんだ。
多分、自分の話だろう。
…杉元の倒れた姿は自分が瀕死の状況の時で、最後に何か聞かれたときどう答えるか、尾形はいつの間にか自分の目線で吐露してしまったんじゃないか。
尾形に想い人がいたのかは知らない。それは杉元のかつて語った言葉を借りてそこに自分の想いを語ったかもしれない。
想い人の名は?…杉元は「ウメちゃん」だが尾形は「トメ」と名乗った。自分の好きだった家族の名前なのかコイビトか。(トメと言った後、詳しくは軍へ問い合わせれば杉元の地元がわかるから見つけ出せる…というが…)
ほかには何を言っていた?…故郷へ帰りたい。これは前述した杉元の地元…って言った後のついでに言ったかもしれない。が、尾形の本音かもしれない。彼も望郷の念が募っていたのか。
最後に食べたいものは?…杉元らと食べたものは大体何かしらの鍋だ。鍋…故郷の…
あんこう鍋…。
「トメ」「故郷へ帰りたい」「あんこう鍋」
「ウメ」「戻るところは(家は燃やしたから)ない」「干し柿」
‥‥尾形の本心や本音というのはあまり語られない。唯一、過去の父を殺した話で語られた程度。その時語ったあんこう鍋。好きだったが狂った母が毎日作るから…普通嫌になってトラウマになるものかなとなりますが、尾形はそれでもあんこう鍋が好きだった。なのかな。
好きだった母(トメ?)が作った故郷のあんこう鍋が好き。
そうか、君は…好きだった人たちを殺してきたんだ…。
杉元の手を握り話を聞く絵。尾形自身と手をつないでいるように見えました。
もしもこの尾形の語りが本当だったら、本当に瀕死の杉元はこういうこと言うだろうか。ましてや信用ならない尾形に梅ちゃんを託すだろうか。…やはり、この話は嘘、かな。
尾形、お前…誰の話をしているんだ?
アシリパ師匠は騙されない。
尾形のやりきれないなんという表情、目だろうか。寂しい、つまらない…。
「お前はなにひとつ信用ならない」
アシリパは弓矢を構える。毒矢だ。
人に向けても死なせたことはないアシリパだが…
さあ、どうする。
説得断念した尾形は言う。
「あーあ…時間切れかな」「やっぱり俺では駄目か、うまくいかんもんだな」
前に書いた”尾形は人の会話や行動、周囲の状況をよく観察しています。警戒している、ともいえますが。”
うーん…やはり尾形は今まで観察、警戒していた理由の一つに杉元たちをよく見ていたんですね。二人の絆、会話。そうか、そう接すればアシリパは俺に懐く、そして暗号も…教えてくれる。はずだ。
網走から逃げるとき、行こう、アシリパ、と、まるで杉元のように言った。
あれから杉元の代わりを務めてきたつもりだったがチタタプもヒンナも慣れぬ言葉で言ったが。杉元にはなりきれなかった。俺には…嫌われ者の俺には無理だったか。わかってはいたけれど…
前も私はどこかで書きましたが杉元と尾形は似てます。
年齢は近い、同じころ戦争へ従軍、殺されるぐらいなら躊躇なく殺す。
金塊目的は同じだが志は違う。理由は違うが家族はいない独り者だ(祖父母は健在?)
などなど…私は二人には共通点があると思い、妄想漫画なりを描いたわけですが…。→腐)金カム妄想漫画…
二人は好敵手、ライバル…と言えるほど尾形の言うように仲良くはない。なんていうのか。
「敵同士」なのかなあ。
「ところでよお…」
この切り出しから尾形が少し変わっていきます。
アシリパと弟の勇作を重ねてものを言います…。
…「アイヌの偶像も清い必要があるのか?」
アシリパ「なんの話だ?」・・・
ロシアンスナイパー戦で雪を口にして高熱を出して意識もうろうとなったとき…尾形は弟勇作の亡霊を見ていた。そして、亡き弟との過去の記憶が蘇る…
「清い」存在のまま生き行く弟をたらしこもうとあの手この手を使い「こちら側」に引き込もうとするも失敗する。戦場で捕虜を殺させようとするも失敗する。なぜここまで来ても剣を抜くこともなく敵を撃つこともないのか。弟は答える。
「父」の言いつけだからできません。
敵を殺さないことでお前は偶像となり勇気を与えるのだと。
何故なら誰もが人を殺すことで罪悪感が生じるからだと。
罪悪感?殺した相手に対する罪悪感?…そんなものありませんよ、みんな俺と同じはずだ。
「自分の中に殺す道理さえあれば罪悪感なんぞに苦しまない」
「…道理をやろうか?」
「お前の父親を殺したのは俺だ」
やれよ、お前もできる、お前だって俺と同じはずだ。
俺を殺してみろ、清い人間なんてこの世にいるはずがない。
弟との確執を今までずっと抱えていた尾形…。
勇作は父の庇護のもと、不自由なく清く正しく生きてきた。
百之助は父母に恵まれずに修羅の道を突き進んできた。自分の中での「道理」を作って。そうでもしなければここまで生きていけなかったと思う。それが彼の信条で生きる術だろう。
清いままのアシリパに同じく清いまま去った(殺された)勇作の姿を重ねる。
穢そうとしている。
しかし、アシリパは殺さない。私は殺さない…
「お前たちのような奴らがいて良いはずがないんだ。」
銃口をアシリパに向ける。
後ろから雪風から影が現れる。
杉元だ…
般若のような顔で睨んでいる。
ここで今週は終わりです。「罪穢れ」。
はあ、
しんどかったですね。心が。
187話を読んで…アシリパ説得中の尾形の言葉や表情には正直笑いました。必死に嘘を考えだして…。回想シーンに杉元に色々言わせてたのも笑っちゃいました。私だけかな。いえいえ。ネットの感想まとめ見たら私と同じの人がいました。ほ。
しかし後々のシーン見て振り返ってあの説得回想シーン見返すと…何とも悲しいシーンにも見えてきます。
ゴールデンカムイは主人公の杉元やアシリパよりも尾形の物語のような気にもなりますね…。あまりにも残酷で孤独でなんて言うのか…かわいそうなのです。
スピンオフで尾形百之助物語できるよね。読みたいわあ。
勇作さんとの確執。というよりは父親との確執だったか。花沢のお父さんはどこかおかしいね。なんで偶像とかの発想が。自分も軍人でしょう。自分が罪悪感にさいなまされてるからそう思ったのか?我が子可愛さに守るためにそうなったのか?失いたくないから?
…鯉登ちゃんのお父さんの思想のほうが軍人らしくカッコよろしいかな。
今週号の最後は杉元っさんが追い付いて怖い顔で登場しましたがそのあとどうなるんでしょうか。
想像してみました。↓
話聞いてた杉元っさん。w
‥まあ後ろから羽交い絞めしますわな、で、殴ったりしてぼっこぼこにしますわな、近接格闘技の杉さんなので。近接弱い尾形にゃんはやられっぱですわ。
で、オチとしては「何で俺の好物があんこう鍋なんだよっ」「…俺の好物…」「あぁん?」
ってね!想像です!
どうしても笑いが欲しいのです!!ごめん!(;´∀`)
しかし…ここまでやらかしてはもう尾形はどこにも戻れないのかな。
なんで金塊欲しいのかの目的が明かされてないのでこのまま退場はないかな。
初めて出会ったとき、川に落ちたように、流氷から落ちて海に…で、軍曹たちに救われて介抱されて…鶴見さんに報告…尾形脱走兵捕獲!!とかいって。
それにしても12,3歳のアシリパちゃんに勇作さん重ねて難しいこと言ってさ、最後は俺を殺してみろとか銃口向けたりとか…正常ではないよね。パンチドランカーかな。
最初出会って逃げるとき杉元さんの銃が後頭部に当たって崖から顔面当たって挙句はさっぶい川へインしたから…もしかしたら頭部が…。
本来の尾形がどういう人なのかはわかりませんが、あの帽子が脱げたシーン。
おとなしくしていた「猫かぶってた尾形」がはがれた瞬間かなって。本性を出してきたっていう象徴かな。でも気になることがある。「最後の晩餐」のカット絵で尾形は「マタイ」の位置にいます。このマタイの生涯を調べてみたら…お金を扱う収税人だったマタイは人々から嫌われていたという。そこにイエスと出会い弟子になる。弟子になってからは生まれ変わったマタイ…と書いてあったので…もしかしたら尾形にゃんもアシリパの説得で…生存ルート…?しかし殉教もしているのでさて…。
…尾形は人気者なのでなんとか生きてほしいですね。悪人のままでもそうでなくても。アシリパさんが杉元を止めたりするかな。それともソフィア姐さんか!虎ちゃんか!
では今日はここまで。
色々間違ってたらごめんなさいです。
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