アシリパが師団から逃げたという情報を聞いてニヤリと笑う尾形。

尾形的には「暗号の鍵」をとにかく軍関係者に渡したくないのかな。鍵を知らなくても「ウィルクの娘」というだけで渡したくないのかな。まだまだ尾形の目的がわかりませんね。

聞き込みが終わっていざ北海道行きの船に乗船だが船賃が無い尾形は日露戦争の樺太作戦で負傷して最近まで寝た切りだった、北海道にいる年老いた両親に会いに帰りたいが船賃が無いというお涙頂戴芝居を打つ。隻眼の有効利用というのか、（片目では軍復帰は難し）とてもしおらしい悲しい表情をして。船賃の代わりと言っては何ですがと…棒鱈の干物を添えて渡す。（山猫のお土産か）

号泣する、人のよい船長さんは許可する。乗りなさい…。

ふふん、といった感じの尾形は船の先端に立ち、北海道を見据える。

…船賃無かったら旅館の女将に恵んでもらうとか…ダメか？それにしてもあの棒鱈はどこから？まさか、かっぱらった？干してあるのを拝借か？

因みにwikiによると

棒鱈（ぼうだら）は、古典落語の演目のひとつ。

演題にもなった「棒鱈」とは、本来は食材の名称であるが（棒鱈の項を参照）、俗語で酔っぱらい、まぬけ、野暮天などを意味する。噺の終盤に出てくる料理名にも「鱈」という字が入っている。

役立たず、ぼんくらとも。

もっといえば棒だら＝大根役者以下のことを言う…

演技をしている尾形とそれに騙された船長の事を一括して「棒鱈」にしたのかな。先生。

棒鱈…干したタラちゃんは戻して煮るとおいしいですね。ｳﾌﾌ…船長どうするのかな。

亡くなった軍人の服をムイムイして着用した尾形さんはアシリパを追っかけに行きます。

なんかもうますます狂気。アシリパを見つけてもまた杉元にやられるだろうな。それとも今度こそ杉元を殺すか。

尾形は出てきたけど…谷垣さんは？軍艦に乗ってるのかな？

さて北海道アイヌの家に世話になってるアシリパ一行。杉元さん…あんな銃弾3発撃たれて重体だったのにもう治ったの？？いくら不死身と言っても…10日もあれば治るのか…バイオハザードのハーブスプレー並みの薬草があったのかな！なんつって！

杉元たちの目的は刺青人皮の暗号を解いて金塊を見つけること。そのためには策があるのかい？と白石は軌道修正のように言う。本来の目的が忘れられたり（ヒグマ猟は稼ぎになるけど）その日その日稼ぎだけでは良くはないと。白石は主人公のアドバイザーですね。

杉元が言うのは土方陣営と鶴見陣営をぶつけて漁夫の利で人皮をかすめ取る！らしい。

…写さなかったんだ杉元さん。そのまま全部鶴見に渡したのか…。

白石アドバイザーは言うのは簡単だと突っ込む。現実的ですね。

アイヌのおっちゃんニシパに何か金儲けの話はないの？と聞く。

ニシパは言う。ここより南のコタンのものからウェンカムイの退治を頼まれている、と。

川で砂金採りしていたものが次々殺されたという…

砂金といえば1巻で杉元さんが探してたけど何も見つからなかったね。

「まだ砂金が採れる川があるのか？俺は全然採れなかったけどなぁ」

あの時に砂金があったらそこで試合終了ですよ杉さん。ノーサイド。無かったからここまで来たんですよね…（遠い目

その川で砂金採りして何やら一日50円稼いだ男がいたとか。

ごじゅうえんも？？？？

平仮名にもなりますよ。なぜかヴァシリも驚いてるけども。あんた家の中ぐらい外套とか脱ぎなよ。

一日50円×4日で杉さんの目標額200円達成ですね。

調べると…明治時代の1円は約2万円。…杉さんの目標額は半端ねえ…だから金塊見つけな！なんだな。

さて、どうするんでしょうか。その川に行って砂金を探すか？

その後、ある男が崖から落ちそうになる。そこを杉元とアシリパが助ける。

この男は平太という。物語冒頭では枝で額に傷を作りヒグマに追われ食われていたらしい男だ。腰には熊の絵が彫られた入れ物をぶら下げている。

以上で今週は終わり。

結構お話が進みましたね。最後の熊に襲われた男と崖から落ちそうになった男は同一人物ですかね。食われたと見せかけて別のものを食われたんじゃなかろうか。だから無事でいた。

…新たな刺青囚人かなあ。この男。

なんかここ最近の金カムは最初の頃を踏襲した話が多い気がする。今回の砂金なんか最初の話じゃないか。懐かしい。姉畑とか親分とか最初の頃の大義名分とかね。

初心忘れるべからずってね。

2019.10

砂金掘り師たち…金カム218話感想。

北海道にて…金カム217話感想。

謎の白い熊…金カム216話感想。

流氷の天使…金カム215話感想。

ゴールデンカムイ19巻感想。